胃

提供：畜産用語辞典
胃
読み い
英語表記 stomach

胃（い）は、食道と小腸の間の器官で、入り口を噴門、出口を幽門と呼ぶ。動物種により内腔が1つの単胃、2つ以上の複胃とがある。胃壁は外層から、漿膜、筋層、粘膜で構成され、内腔面の粘膜上皮により、無腺部、噴門部、胃底、幽門部に分かれる。無腺部は重層扁平上皮で、噴門部、胃底、幽門部は腺上皮である。とくに胃底は固有胃腺で、主細胞、傍細胞（壁細胞）、副細胞（粘液細胞）と内分泌細胞が分布する。単胃動物ではペプシンおよび塩酸を含む消化液を分泌し、食物の分解を促進する作用をもつ。反芻動物では植物繊維の分解を担う微生物槽としての前胃（第一胃、第二胃、第三胃）と通常の胃の機能を有する第四胃をもつ。鳥類では腺胃と筋胃を有する。

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日本畜産学会編. "胃 - 畜産用語辞典." Internet: https://animalwiki.yokendo.com/index.php?curid=35&oldid=9457, 2022-09-08 [2023-10-23].
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