ウマ

提供:畜産用語辞典
2022年10月4日 (火) 15:57時点におけるJin.kato (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ウマ
ウマ
アラブ(ウマ品種)(雌)
(独)家畜改良センター提供
読み うま
英語表記 horse

ウマ(うま)は、分類学上、奇蹄目(Perissodactyla)、ウマ亜目(Hippomorpha)、ウマ科(Equidae)に属するウマ属(Equus)の動物を指す。近世に絶命したも含めてウマ属は一般的には5亜属に分類される。そのうちウマ亜属は、草原型、高原型、森林型の3つのタイプに分類される。

  • 草原型は、モウコノウマ(プシバルスキーウマ)とよばれるアジア中央部のステップ地帯に生息する小型馬(体高130cm内外)で、現在もモンゴルで飼育されている。
  • 高原型は、ターパンと呼ばれる中近東から南ヨーロッパ、北アフリカ一帯に分布していた中型馬(体高150cm内外)で、1880年に絶滅したとされている。
  • 森林型は、ヨーロッパの森林地帯に生息していた大型馬(体高180cm内外)で、1814年に最後の野生種がドイツの西南地域で確認されている。

ウマ(E. caballus)は、ウシヒツジヤギブタなどよりも遅れ、紀元前3500年頃に家畜化されたと考えられている。母系における豊富な遺伝的多様性から、さまざまな地域のウマが家畜化のために利用されたと考えられている。そして、家畜化されたことによる体型の変化をもっとも受けていない家畜ともいわれている。これは、そのまま人間の要求するさまざまな用途に用いられたことを意味している。はじめは食用使役用を兼ねていたとされるが、紀元前2000~3000年頃には交通または情報伝達の手段として用いられるようになったという。また、家畜化されるまでは鹿毛系統の毛色が多数を占めていたが、その後は青毛栗毛河原毛などの多様な毛色が見られるようになった。これは、当時、外見的特徴(毛色)による育種がおこなわれたことを示唆している。

ウマの品種の分類は、血統、体格、骨格、用途や大きさなどによりさまざまな分類がある。

このページを版も含めて参考文献として引用する場合は、
日本畜産学会編. "ウマ - 畜産用語辞典." Internet: https://animalwiki.yokendo.com/index.php?curid=5795&oldid=12207, 2022-10-04 [2024-11-24].
を使用してください[注 1]
https://animalwiki.yokendo.com/wiki/ウマ
のようにすると、内容が変更された場合など、正しくない引用となる可能性があるので注意してください。


  1. 一例として、IEEE Citation Style GuideWorld Wide Web 形式
    Author(s). "Title." Internet: complete URL, date updated [date accessed].
    著者. "タイトル." インターネット: 完全URL, 更新日 [アクセス日].
    で記述してあります。
営利目的での利用については転載許諾申請からお問い合わせください。

以下の条件に従ってください。

  • 表示 — 適切なクレジットを表示するか、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さなければなりません。これらは合理的であればどのような方法で行っても構いません。
  • 非営利 — 営利目的でこの資料を利用してはなりません。
  • 継承 — もしこの資料を利用したり、改変したり、加工したりした場合には、あなたはあなたの貢献部分を元の作品と同じ条件で頒布しなければなりません。

上記の条件に従う場合に限り、

  • 共有 — どのようなメディアやフォーマットでも資料を複製したり、再配布したりできます。
  • 翻案 — この資料を利用したり、改変したり、別の作品のベースにしたりできます。

このサイトのコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 のライセンスのもとに利用を許諾されています。